クーの毎日

野生の動物

2階でゴロゴロしていたら、いきなりワンコたちが大騒ぎに。
と、バサバサという黒い大きなものが部屋を飛び回り、ベッド横の窓へぶつかった。
「鳥だ!」
部屋に鳥が迷い込んだ。
20160513_083425_201605151932362ca.jpg  
イソヒヨドリだ。
鳥は窓と網戸の隙間に入り込んでしまった。逃げようともがいている。
網戸を開けて出してやろうとするのだが、パニックになっているため、どんどん奥に行こうとして、挟まる。
少しずつ少しずつ雨戸をあけて、やっと逃げて行った。
あ~~驚いた。
鳥もずいぶん、驚いただろう。

島では、カラスやスズメはあまり見ない。イソヒヨドリが一番身近な鳥だ。
ウチの近くに巣があるのだろう。いつも同じ子が、屋根などにとまって、いい声で鳴いてくれる。
次に身近なのは鳩かな。
有名なのはサシバだけれど、これはもう、天然記念物で観光資源。いわばスターだ。
Butastur_indicus.jpg 
サシバ (wikipediaから拝借) 渡り鳥

東京では代々木公園の近くに住んでいて、たくさんのカラスがいた。もう恐怖を感じるぐらい。
神戸ではベランダにスズメが来て、米をあげていたら、毎日何羽も来るようになった。子連れで来る子もいて可愛かった。
マンションの駐車場では毎年ツバメが巣を作り、かわいい雛が育っていった。

都会ではカラスはゴミを荒らす、鳩は糞をまき散らす「害鳥」。
スズメは小さいので、たくさんいても、可愛がられる。まあ、いい立場を確保しているってところか。
島では、カラスや鳩も、害を及ぼすほど数ではないので、まあ、おおざっぱに「鳥」として、自由に暮らしている。



島に来てから、動物と人間社会の関係について、よく考えるようになった。

以前、サシバは空が暗くなるほど渡り来たらしい。島で貴重なごちそうとして、掴まえて食べていた。
もちろん、今は、そんなことをすると罰せられる。
ウミガメだって食べていたはず。宮古民謡に「四島の主」という歌がある。ウミガメの気持ちになって歌われた面白い歌で、「産卵しようと浜にあがったら捕まった。ああ包丁もまな板も用意されている。私の命もこれまでか…」などという歌詞である。

ショッキングな話だが、けっこう近年まで犬も食べていた。
誤解なきように。これは宮古島が野蛮な民だからでは、決してない。
東アジアから太平洋の島では、犬は食用とされていた歴史がある。戦争中はとくに貴重なタンパク源だっただろう。
もちろん!今はそんなことをすると、罰せられる。
今でも冗談で、ウチの犬たちには、「勝手に外に出ると怖いおじさんに捕まって、食べられちゃうぞ」と、言い聞かせている。

島のあちこちでは、今のヤギが飼われている。けっこう市街地の空き地などでも、ヤギが2~3匹飼われていて、草を食べている。
飼う目的は「食用」。お祝いのときなどに食べる。そのために飼っている。決してペットではない。

先日、宮古馬の保存活動の協力をさせていただいた。
県の天然記念物に指定されている宮古馬。日本固有馬8種の1種で、ほぼ絶滅寸前だったところを、やっと50頭弱まで繁殖させた。それでも他の7種が100頭以上であるのに比べ、まだまだ少ない。
しかし、保存活動にはお金がいる。補助金は1頭について5000円/月。これでは飼育者の負担は増えるばかりだ。
結果、「半数ぐらい、天然記念物からはずして、馬肉として売りたい」という意見がでてきたそうだ。なんと乱暴な話だ。当然、反対も多くて、この案は保留になっているらしい。
担当は畜産課。まあ、馬・牛・豚=家畜=食用、という発想がでてきても不自然ではないのかもしれない。



野生動物の保護、家畜の飼育、食用、ペット…など、どれも人間の勝手だ。
きれいにパックされて売られている肉も、感情ある牛や豚を屠殺したものだ。
ヤギだって同じだ。
昔は犬だってウミガメだってサシバだって、同じだった。
どれが可愛そう、という話ではない。

「犬は家族」という考え方が全てではない、ということを、この島に来て知った。
鳩に餌をやるように、猫や犬を飼う感覚を持っている人もいる。
何度も書くが、宮古島での犬の年間殺処分数は、東京都全体と同じ~4倍だ。
中には子犬もたくさんいる。
これでいいわけがない。

犬が殺されることを思うと、かわいそうでとても辛い気持ちになる。
でも、ヤギには、それほどの同情を感じない。
私の中にも、そんな矛盾はある。

結論がでないまま、毎晩、安心しきった、ウチの子たちを見る。
20160513_004723.jpg 
チャー。おまえに中にも「野生」はあるのだろう?
もし災害が起きて、野生化するようなことになったら、お前は生きていけるか?
毎晩、庭に出てくるカエルは、追っかけて遊ぶんじゃなくて、食べられるものなんだとわかっているか?
お前より大きな犬が来て、襲われそうになったら、兄弟で協力して戦えるのか?
まあ、そんなことにならないよう、私が守ってあげるけどね。
キミたちは、法的には「家畜」だけれど、私の大切な「家族」だからね。




コメントいただくとうれしいです。一言コチラから
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  1. 2016/05/15(日) 20:50:42|
  2. 宮古島
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

昔、子豚を育てて後に食べる授業が学校教育で話題になったことがありました。命の尊さを知ることがその目標。

子豚は可愛い、その肉は美味い。
人間の矛盾ですね。

野生動物にはその矛盾がない。弱い者はすべて餌。
一方、人間も究極的に飢えればなんでも食べる。野生動物化する。共食いの噂もある。

とまぁ、ごちゃごちゃ考えていたら、頭がおかしく
なります。

考えても仕方がない問題。
ま、子どもの頃は(大人でも)生き物に多く接し、優しい気持ちを育ててほしいですね。
自分の中の野生を極力抑えてほしいと
思うのですが。難しい問題です。


  1. 2016/05/16(月) 16:46:06 |
  2. URL |
  3. kura #IWvj7qqM
  4. [ 編集 ]

kuraさん。

むずかしいですね。
少なくとも、命に感謝し、命を大切に思う気持ちを忘れずにいたいと思います。
  1. 2016/05/16(月) 21:14:22 |
  2. URL |
  3. kumama #-
  4. [ 編集 ]

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沖縄県宮古島市に2010年移住。
夫婦とワンコの楽園くらし。

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